なんとなく詩メモ。はてなばーじょん。

なんとなく思いついた歌詞とかを載せていくだけのページです。

比翼連理とalternate

シャワールームで流した涙が
何処かもわからないダムに戻って行って浄化される
そんなふうに毎日を過ごす僕は
空を見上げながら
子供の頃に見た空撮で宇宙へ向かうカメラを想う

小指同士を絡める方が
両手を重ねるよりも愛しいと思わないか?
そんなふうに茶化した君の心を
読もうとした僕もこの世界の何処かには居たね
膝を抱えて世界の中心で放り投げた単行本に
手を伸ばして

歩いていたあの道を振り返るとそこには過去があった
翼は君ではない誰かと繋げないと飛べないらしい
積み重ねた僕達の日々を一言で片づけて
その指先の青い魔法で
要らないんだこんな痛みなら
知ったまま眠る夜を愛して
この声を吐き出させないで

ベッドルームで余らせた熱なら
何処に向かうかもわからない排水溝に流して消そう
あんなふうに痛みを抱える僕は
足元を見つめながら
見えもしない筈のぬかるみに確かな速度で落ちていく夢を抱く

人差し指で作ったクロスで
祈りを掲げながら否定して捕らえるんだ
そんなふうに愛した君の口調を
音も出さずに口で反芻する僕であってほしかったよね
全身投げ出して世界を閉じた椅子の上で机に
コーヒーを溢して

走って逃げたあの壁を思い出すとそこに重力がかかった
翼は僕ではない誰かと繋がないと飛べないらしい
積み重ねた僕達の掌をシャッターで亡くして
その指先の黒い化学で
要らないんだそんな苦しみは
忘れたまま眠る夜を愛して
埋もれる声を無に帰して

僕は求めてしまうからきっと空を見上げていて
じゃあなぜ君は此処でぶつかったんだろうと
そんなふうに聴く声が痛くて
いたくて、つらくて、くるしくて、
どんなものよりも愛おしかったんだ

飛べていた頃の空を思い出すとそこには夢があった
翼はきっと誰かを求めないと飛べないようで
積み重ねた僕達の日々を一言で終わらせて
その指先の温かい夢で
「要らないんだ、そんな痛みなら。」
眠ったまま知っていく夜と恋をして
この声を吐き出した
好きだという飛ぶ為の魔法を唱えたんだ