なんとなく詩メモ。はてなばーじょん。

なんとなく思いついた歌詞とかを載せていくだけのページです。

スケープゴート


人が神と思っているものは
自身の持つ勇気でしかないはずで
それでもなお願おうとしてしまうのは
きっと勇気を出すとろくでもない事にしかならないから

すれ違い様に視た雨雲が
冷たい風をこちらに寄せる
やがて晴れた空から雨が降って
虹を見た人々が笑う

足元に咲いた花なんて
踏み躙ってでも生きていくから
待っていてくれよ、と言っていた
英雄の話をしてくれたんだ

ねえ、僕の神様に願うよ
あのひとの笑顔を護る為のエゴをください
この手に掴んでいるただ一つのもので
夢幻なる神の力を与えて

入れ違いに擦れた傷口が
冷たい水を一露だけ染める
だけどその水はもう誰も飲めない
誰にも言わなければいいだけなのに

足元の泥が黒く染まって
もがく事も苦しくなっていくはずだ
それでもきっと誓ってしまうんだよ
永遠の話をしていたんだ

ねえ、君の神様に願うよ
どうか幸せになる事を祈るための力にして
この世に落っこちていたただの一つのいのちで
無限の可能性を宿らせて

人が神と思っているものは
自身の持つ勇気でしかないはずで
それでもなお願おうとしてしまうのは
きっと勇気なんてものは本当は存在しないから
人が神だと願っているものは
自身の持つ願望でしかないわけで
それでもなお祈ろうとしてしまうのは
きっと愛なんてものがこの世には存在していないから

それでも

ねえ、どこかの誰かに願うよ、頼むよ、祈っているんだよ
あの人の笑顔を護るためのエゴで奇跡を起こして
この手に掴んでいる命なんてくだらないものはいらない
夢幻なる神の光で

ねえ、君の神様を使うよ
どうか幸せになる事を祈るための力にして
この世に落っこちていたただ一つのいのちに
無限の可能性を宿らせてよ

すれ違い様に視た雨雲が
冷たい風に一露だけ落とす
待っていてくれよ、と言っていた
英雄の話をしてくれたんだ