なんとなく詩メモ。はてなばーじょん。

なんとなく思いついた歌詞とかを載せていくだけのページです。

錯覚

細胞以外の何かで
動いているような気がした

外れた宛を弔い
交差の隙へと消えていく
やがて夕焼けも水と混ざり
僕を虚像にしていった

かなわないものがかなう感覚
とどかないものにとどく錯覚

何もかもが錯覚であったなら
君との想いも揺り籠で寝息を立てる
温(ぬる)く薙ぎ払われる風になら
温かい慟哭は映るだろうか

運命以外の言葉で
表せられるように穢した

隠れた影を患い
放射の腹(なか)まで差し伸べる

孕まないものを孕む参画
ひらかないものをひらく単核
恋が愛に焦がれるころ
虚像を僕にしていった

最も大切にしているものさえも

何もかもが錯覚であったなら
君との想いも揺り籠で寝息を立てる
温(ぬる)く斬り裂かれる風になら
温かい慟哭は伝染るだろうか

何もかもが錯覚であるのなら
この細胞も運命以外の言葉へ
かなわないものがかなう感覚
とどかないものにとどく錯覚
あらわせられないものをあらわせる
錯覚だ