なんとなく詩メモ。はてなばーじょん。

なんとなく思いついた歌詞とかを載せていくだけのページです。

黄金愛でる深淵の夢

羽布団の中で見る夢が
掴めるところに降りてくる
その時だ、足元の穴
開いている穴を見失う

情操教育のために
タツムリを飼っていた
ある日仲間を増やしたら
毒を持っていてみな死んだ

全てを持ってもまだ足りない
孤独な王は掲示する
私に見せろと、踊ってみせろと
集まる者に罪はない

奪い去るがいい、失楽の民
啄む嘴は偽りの金
喰らいつくがいい、坩堝の中心
拝金主義のマネーゲーム
命を賭して始めよう

雲の上を歩く気分で
掴めないものを捨てていく
やがて存在意義も忘れて
開いていた穴すら閉じる

大人になって飲んだ
あの頃好きだったジュースが
何も変わっていなかった時ほど
嬉しく悲しいこともないだろう

全てに溺れて気付いたのだろう
蟲毒の王は提示する
助けるのなら、助けてやると
群がる罪に名前は無い

奪い消えるがいい、失望の民
飛び立つ空は厭に澄み
躍り狂うがいい、枠組みの端
誠心誠意稼いだ財を
命落として終わる前に

奪い去るがいい、失墜の民
伸ばした腕に欲望飾り
悶え苦しむがいい、知覚した君に
堕ちたら戻れぬ背徳の夢
死しても変わらぬマネーゲーム
その民の罪にやはり名は無い