なんとなく詩メモ。はてなばーじょん。

なんとなく思いついた歌詞とかを載せていくだけのページです。

フィナーレの花

ためいきだらけで足を運ぶ
息が白いほど寒くても暦は春
慣れない気まぐれで作った傷も
数日もすれば消えていくよ

生まれる前からそこにあったもの
恋のキスも知らない頃から
君はいたんだ
雨上がりの空はどこか
につかわしくない気がしてた

夢に見ていた
時の流れを
僕らはどうする事もできなくて
フィナーレの花が咲く

月が欠けて消えてしまっても
星を照らし夜の濃淡をつくる
胸の痛みはきっと皆、黙っていて
くべた火が足りず消えてった

ありがとうで出来た迷路
それさえもできなくて

風向きだけ見て足が遠のく
霧が白むほど見えなくても今宵は更け
触れない石塊でできた川は
雨が上がりきれば消えてしまう

水滴のように
悩むくらいなら
僕らにどうしたいかなど問わないで
フィナーレの花を
咲かせて

雪が解けて散る結晶が
頬を濡らし僕の思いを冷ます
梅の花が満開の夜、静かに
上を向いたまま消えてった

月が満ちて往く先でたとえ
海を枯らし毒のブーケを作っても
暮れる陽射しは何回もさあ、穏やかに
揺れる匂い憶えて
散っていった
散っていったんだ

傷痕に咲き誇る
グランドフィナーレ