いくら目が覚めても
脳のモヤが晴れない
痛みはもう忘れていて
会いに来ても意味はない
喉元を滑り落ちるもの
苦味だけが妙に強くて
夜の王は嘆いていた
こんなはずではないんだと
右手に握った確かな
感覚だけを知っている
走る脚は疲れ夢の中のよう
進む道を見失う
暗闇とMistyMagic
追いかけていたのはそう
あの頃の走馬灯
傷痕は消えずに僕の涙を枯らした
羨みの歪みまで
追い越していったのはそう
あの日々の幻夢だけ
せめて連れて行ってほしかったよと
僕はただ呻いていた
影が落ちる
いくら眠りについても
世界の霧は晴れない
傷みはまだ拡がっていく
愛があってもIFにならない
脳天を突き抜けていくもの
しがらみだけが僕を憂いて
夜の王に叫んでいた
こんなはずでしかないだろうと
右手は素直だ明日へ
希望を投げて生きている
傷だらけの身体で夢の中のよう
進む道は一筋で
暗がりとMistyMagic
追い求めていたのはそう
あの頃の夢だよ
足跡は消えずに僕の声を響かせた
強がりと偽り
追い出していたのはそう
どのモノでもなく僕だね
世界へ連れ出してほしかったのと
泣きながら喚いていた
影が降りる
ねえ、やがて終わりゆくなら
ねえ、例え消えてしまっても
ねえ、どうせなくなっていくなら
ねえ、今もここにいるから
暗闇とMistyMagic
追い始めていたのはそう
あの頃と一緒の
靄の中でもがくように僕を見せた
つらくてもいつまでも
追いかけていく僕はそう
夜の王にサヨナラを
せめて一言だけ伝えてくれよと
笑うように泣いてみた
影と落ちる
MistyMagic